第16話 闇に光る目

闇に光る目
闇に光る目

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ストーリー

地球防衛軍と宇宙開発局が合同でアンノン星調査の為に打ち上げ、消息不明となっていた無人宇宙船サクラ9号が突如帰還し、直後に爆発した。

サクラ9号の爆発が起こった近くで変わった形の石を拾ったヒロシは、謎の声に石を地獄山の煙の中まで持ってきてほしいと頼まれる。

謎の声はアンノン星の知的な生命体のもので、生命体はヒロシが拾った石と一体化することによって怪獣アンノンとなるのだが、その石をサクラ9号を爆発させた時に吹き飛ばしてしまったのだった。

石と一体化し、怪獣アンノンとなった生命体は暴れだす。生命体は、サクラ9号を打ち込まれた事を地球からの侵略と受け取り、アンノン星を二度と荒らしにこないようにさせるために地球へやって来たのだ。

ウルトラセブンに地球人に侵略の意志がないことを説かれた生命体は、セブンの言葉を信じると怪獣の体を捨てアンノン星へ帰っていった。

ウルトラセブン 第16話『闇に光る目』の謎

『ウルトラ警備隊西へ』とよく似た構造の『闇に光る目』

第14話・第15話の『ウルトラ警備隊西へ』(前編 後編)と第16話『闇に光る目』は、どちらも

●地球が打ち込んだロケットを、打ち込まれた星の者が侵略と受け止める

●ロケットを撃ち込まれた星の者が地球に対し報復を行う

●報復を開始した者にウルトラセブンが地球人に侵略の意志はない事を説く

といった物語になっています。

港町・神戸を舞台にキングジョーというスター的なロボットが活躍し、アダルトなズパイアクション要素をふんだんに盛り込まれた『ウルトラ警備隊西へ』と夜の山中を舞台にしていて、登場する怪獣も地味な『闇に光る目』では受ける印象は全く違いますが、物語の骨子の部分はほぼ同じともいえます。

ペダン星への観測ロケット打ち込みが、ペダン星人の襲撃を招き、あれほど反省したはずだったのに……性懲りもなく地球は他星へのロケット打ち込みを続けてしまっていたという事になるのでしょうか?

ウルトラセブン第16話の考察ポイント 結論

ペダン星人の襲撃の前にサクラ9号は打ち上げられていた!?

アンノン星計画は3ケ月前から中止されていたようですが、中止に至った経緯は不明です。

ペダン星への観測ロケット打ち込みがペダン星人の襲撃を招いた事を受けてアンノン星計画は急遽中止されたのかもしれませんし、それ以外の何らかの理由で中止されたのかもしれません。

ただ、中止に至る前にサクラ9号が既に打ち上げられていた事は疑いようがありません。

そして、おそらくアンノン星にロケットが到着した後にアンノン星計画は突然中止となったのでしょう。

『ウルトラ警備隊西へ』と『闇に光る目』の間の時間経過が不明なため、確かなことはいえませんが、ペダン星人の襲撃を受ける前にサクラ9号が打ち上げられていた可能性は高そうです。

したがって、ペダン星の件で反省を強いられる前にアンノンの襲撃の要因を地球人は作ってしまっていたという事になりそうです。

続けて 各話研究 第17話 『地底GO!GO!GO!』のページをご覧ください

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