第7話 宇宙囚人303

宇宙囚人303
宇宙囚人303

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ストーリー

謎の怪物が人々を襲う事件が三ツ矢峠一帯で続いていた頃、宇宙ステーションV3では宇宙からの怪電波をキャッチしていた。

怪電波は、怪電波解読のオーソリティ=V3のミズノ隊員によって解読され、逃亡した凶悪な犯罪者303号への警戒を呼びかけるキュラソ星からのものであった事が判明。

三ツ矢峠一帯で凶行を続けていたのは、一人乗りの小型宇宙船=スペースポニーで地球にやって来た303号だった。

303号は、アンヌを催眠状態にしてコントロールし、彼女とともにウルトラホーク1号のβ号に乗り込み、逃亡を図る。

しかし、ウルトラ警備隊は、ダンの発案でα号とγ号を乗っ取られたβ号に空中ドッキングさせるという荒業を敢行。アンヌの救出に成功する。β号に残っていたダンはウルトラセブンに変身して脱出する。

墜落したβ号からあがった炎に包まれた303号は、爆発。事件は解決し、地球とキュラソ星の間に友好関係が結ばれた。

ウルトラセブン 第7話『宇宙囚人303』の謎

ミズノ隊員は地球に帰還してから怪電波の内容を伝達 

宇宙囚人303』でミズノ隊員は、怪電波の内容の解読に成功すると、その内容をわざわざ地球に帰還してからマナベ参謀に伝達しています。

重要な内容の為に通信によって内容を伝えず、あえて自らが地球に帰還して直接、その内容を地球防衛軍上層部に伝えるようにしたという事なのでしょうが……まずは一刻も早く情報を伝達する事を優先させ、解読した内容を通信によって伝えるべきだったように思えます。

謎の怪物=キュラソ星の囚人と決めつけた根拠は?

ミズノ隊員が解読した怪電波の内容が

「我がキュラソ星の犯罪者303号が宇宙に逃亡。凶悪な殺人鬼なれば発見次第、殺害されたし キュラソ連邦警察」

というものだと聞くと、間髪を入れずにマナベ参謀は

「ミズノ隊員 そいつはもう地球に来てるよ ガソリンをエネルギー源にしている宇宙人で既に5人が殺られている」

と言っています。

しかし……マナベ参謀が、三ツ矢峠一帯で人々を襲った怪物がキュラソ星の囚人303号だと何の根拠があって決めつけたのかが謎です。

ウルトラセブン 第7話『宇宙囚人303』の謎への推察

ミズノ隊員は過去に苦い体験をしていたのか!?

重要な連絡を行っても、途中に入った者が連絡を怠ったり、情報を歪曲させてしまったりして、上層部には、その内容がちゃんと伝わらないなどという事は、企業などの組織では年中起こっています。

もしかしたら、ミズノ隊員もせっかく自分が解読した重要な内容を通信によって伝えたのに、それが上層部にちゃんと伝わらなかったという体験をした事があったのかもしれませんね。

そう考えれば、重要とはいえ、通信でも伝えられたはずの内容をミズノ隊員がわざわざ地球に帰還して、直接マナベ参謀に伝えていた事も理解できます。

『ウルトラセブン』にはレベルの低い犯罪者タイプの宇宙人はあまり登場しないから!?

『ウルトラマンレオ』には、わざわざ地球までやって来たくせに侵略を企んでいると思わせるような行動は一切せず、ひたすら通り魔のように人々を襲う宇宙人がたくさん登場しました。

しかし、『ウルトラセブン』では、ほとんどの宇宙人たちが侵略者らしい行動をしていて、この回に登場した303号のような通り魔的犯行をする宇宙人は例外的な存在となっています。

そのため、マナベ参謀は「犯罪者」「凶悪な殺人鬼」という言葉を聞いただけで、すぐに三ツ矢峠一帯に現れた怪物=キュラソ星の犯罪者とピンときたのかもしれませんね。    

続けて 各話研究 第8話 『狙われた街』のページをご覧ください

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