なぜアンヌとダンは苗字ではなく名前で呼ばれていたのか?

セブンセブンセブン―アンヌ再び… (小学館文庫)
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アンヌのことを友里と呼んでいた者は誰もいなかった

アンヌが誰かに「友里」「友里隊員」と呼ばれているのを見たことってないですよね?

ウルトラ警備隊の隊員たちは皆、彼女のことを「アンヌ」と呼んでいましたし、彼女の友人やその弟は彼女のことを「アンヌさん」と呼んでいました。

それに『ウルトラセブン』ファンも彼女のことを皆「アンヌ」「アンヌ隊員」と呼んでいて「友里」「友里隊員」などとは呼ばないですが……劇中で皆が彼女のことを「友里」とは呼ばずに「アンヌ」と呼んでいたのですから、それは当然のことですよね。

ダンのことをモロボシと呼んでいたのはクラタくらい

ダンもウルトラ警備隊の隊員たちからは「ダン」と、そしてそれ以外の者からは「ダン」とか「ダンさん」と呼ばれていましたね。

V3のクラタ隊長はダンのことを「モロボシ」と呼んでいましたが……これは、クラタとダンの親密の度合いを考えれば当然のことだと思います。

クラタがダンのことを「モロボシ」と呼んでいたのが親密の度合いの薄さを反映していたとすれば……ウルトラ警備隊の者たちが隊長のキリヤマも含めて皆、ダンとアンヌのことを「モロボシ」「友里」とではなく「ダン」「アンヌ」と呼んでいたのは、それだけウルトラ警備隊の者たちと二人が親密な関係にあったからということになってくるでしょうか?

いえいえ……そういうわけではないですよね。ダンとアンヌが「モロボシ」「友里」とではなく「ダン」「アンヌ」と呼ばれているのがウルトラ警備隊の隊員たちとの親密の度合いを反映しているのだとしたら、フルハシ、ソガ、アマギ(それに隊長のキリヤマも?)はウルトラ警備隊の隊員たちと親密ではないということになってしまいますからね。

アンヌとダンが苗字でなく名前で呼ばれたのは日本的な名前ではなかったから!?

アンヌとダンが「友里」「モロボシ」という苗字ではなく「アンヌ」「ダン」という名前で呼ばれていたのは、おそらく二人の名前が「アンヌ」「ダン」という日本的ではないものだったためなのではないかと思います。

『ウルトラセブン』は海外セールスを念頭に置き、なるべく日本的な要素(純日本的な家屋、畳の部屋、着物、日本のみの行事など)を取り込まないようにして制作されていましたからね。

【2018年2月6日】

続けて 友里アンヌ10『『ウルトラマン』にもアンヌ隊員は登場していた!?』のページをご覧ください

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