ウルトラセブンのダンから始まった「ヒーローに変身する者＝新隊員」

ウルトラ戦士に変身する者＝新隊員はダンから始まった

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第１話『姿なき挑戦者』で風来坊だったモロボシ・ダンはウルトラ警備隊入りを果たしていますが、この時からウルトラシリーズにおける「ウルトラ戦士に変身する者は防衛チームの新隊員となる」というパターンは始まったと言えます。

なにしろ『ウルトラマン』のハヤタは、ウルトラマンと一体化する前から科学特捜隊の隊員で、しかも隊長（通称＝キャップ）であるムラマツが不在の時は指揮を執る副隊長格でしたからね。

ですから、防衛チームの新隊員になったウルトラ戦士に変身する者の第一号が『ウルトラセブン』のダンだったというわけです。

『帰ってきたウルトラマン』『ウルトラマンエース』『ウルトラマンタロウ』『ウルトラマンレオ』の４作品が昭和からのウルトラファンたちには第二期ウルトラシリーズと呼ばれていますが……この第二期ウルトラシリーズのウルトラ戦士に変身する者たちは全員が防衛チームの新隊員になりました。

『ウルトラマンエース』では途中から北斗星司が単独でウルトラマンエースに変身するようになりましたが、途中まで北斗星司と南夕子の男女二人による合体変身が行われていましたが……北斗と南は二人そろって防衛チーム＝ＴＡＣの新隊員になっています。

「ウルトラ戦士に変身する者は防衛チームの新隊員となる」というダンが第一号となったパターンがウルトラシリーズのスタンダードとなったと考えてもいいかもしれませんね。

なお、蛇足かもしれませんが……『ウルトラマンレオ』でウルトラマンレオに変身するおゝとりゲンを新隊員として迎えた防衛チームＭＡＣの隊長は、モロボシ・ダンでした。

上記のようにダンから始まった「ウルトラ戦士に変身する者は防衛チームの新隊員となる」というパターンはウルトラシリーズにおいてスタンダードなものとなりました。

しかし、『ウルトラセブン』を制作したスタッフには、ダンのパターンをスタンダードとしていこうなどというつもりは全くなかったはずです。

なぜならば、『ウルトラセブン』を制作したスタッフの中にその後もウルトラ戦士の活躍を描く番組が作られ続けるようになると考えていた人はいなかったはずだからです。

【2017年11月20日】