第36話 必殺の0.1秒

必殺の0.1秒
必殺の0.1秒

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ストーリー

地球防衛軍 で開催された射撃大会にウルトラ警備隊代表として参加したソガは、順調に高得点を記録していたが、最後に自分でも信じられないミスをして準優勝に終わる。

実はソガがミスをしたのは、ペガ星人の仕業で、射撃大会で優勝した参謀本部所属のヒロタは、射撃大会での優勝と引き換えにペガ星人の手駒にさせられてしまう。

地球防衛軍は、人工太陽計画の最高責任者リヒター博士の護衛任務をヒロタ、ソガを含めた射撃大会上位入賞者4名に任せるが、その任務の途中でソガはヒロタが何者かの手駒になっていることを見抜く。

そのソガもペガ星人の円盤の中に拉致され、催眠状態にされ、ペガ星人の手駒とされてしまう。

しかし、催眠状態が解けたソガは、リヒター博士を人質にとったヒロタに目を覚ますように説得をする。しかし、ヒロタは聞く耳を持たず、ソガはヒロタと拳銃での勝負をする事を余儀なくされてしまい……やむを得ずヒロタを撃つ。

ソガとリヒター教授は、ペガ星人の円盤に襲撃されたが、そこに駆け付けたダンがウルトラセブンに変身し、ペガ星人を倒し、円盤も破壊した。

ウルトラセブン 第36話『必殺の0.1秒』の謎

地球の気圧に耐えられないのに地球を基地にしようとしていたペガ星人

『必殺の0.1秒』の終盤でウルトラセブンに「ペガ星人 お前の星へ帰れ」と言われるとペガ星人は「地球は我々の太陽系侵略基地になるのだ」と言い張り、ウルトラセブンの言う事を聞こうとは全くしませんでした。

しかし、ペガ星人は、ソガに「なぜ地球人を利用するんだ?」と問われた時には「残念ながら我々は地球の気圧に耐えられない」と応えていました。

地球の気圧に耐えられないペガ星人が、なぜ地球を侵略基地になどしようと思ったのでしょうか?

なぜ護衛任務時に使用するのがウルトラガンではなく拳銃だったのか?

リヒター博士の護衛任務に就いたソガたちは、ウルトラガンではなく普通の拳銃を持たされ、それを使用させらていれましたが、それはなぜだったのでしょうか?

もしも、ヒロタとの勝負を余儀なくされた時にソガが持っていたのが、拳銃ではなくウルトラガンだったら、ショックガンを使うことによってソガはヒロタを射殺せずにすんでいたはずです。

しかし、持っていたのが、いつものウルトラガンではなくて拳銃だったためにソガは、ヒロタを射殺せずにはすみませんでした。

ウルトラセブン 第36話『必殺の0.1秒』の謎への推察

そもそも自分が生まれた星以外の環境で平気で活動できる宇宙人たちの方がどうかしているのかも…

『ウルトラセブン』に登場するほとんどの宇宙人たちが、平気で地球上で活動しているために地球の気圧に耐えられず、円盤から外に出られなかったペガ星人はヘンに目立ってしまいました。

しかし、考えてみれば、自分が生まれ育った星以外の環境で平気で活動できる宇宙人たちの方が、どうかしているのかもしれませんね。

『ドラえもん』の道具にテキオー灯というモノがあり、このテキオー灯から出る光線を浴びた者は、宇宙空間であれ深海であれ、どんな環境でも普通に活動できるようになります。

このテキオー灯のような都合のいい道具の開発に宇宙人たちが成功していたかどうかはともかくとしても、ほとんどの宇宙人たちは、テクノロジーによって自分が生まれた星とは異なる環境の星での活動を可能にしていたのではないでしょうか。

おそらくペガ星人は、地球の基地化に成功したら、宇宙服(気密服)を着用して地球上で活動するつもりだったのではないでしょうね。

それとも、地球の気圧を自分たちに耐えられるものに変えようと計画でもしていたのでしょうかね。

敵が宇宙人と断定できなかったためか!?

地球防衛軍の隊員がウルトラガンを所持できるのは、パトロール中や宇宙人などの人間以外の敵に遭遇した時に限定されているのかもしれません。

『狙われた街』でライフル魔相手にウルトラガンが使用された事がありましたが、それは、パトロール中の事でしたしね。

殺傷を避けられる武器の使用が、敵が宇宙人と断定できない護衛任務の時には制限されるとしたら、矛盾をはらんだおかしな規定ですが、現実の社会にもそれに類するようなおかしな規定はたくさんあります。

まあ、実際のところは、護衛任務中の隊員たちが持つのがウルトラガンではなくて拳銃となったのは、ヒロタの死という悲劇を生み出すための作劇的な必要性があったためであろうと推察されますが。

【2017年9月16日】

続けて 各話研究 第37話『盗まれたウルトラ・アイ』のページをご覧ください

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