第25話 零下140度の対決

零下140度の対決
零下140度の対決

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ストーリー

地球防衛軍 極東基地が突然、激しい寒波に襲われた。そして、原子炉も停止し、基地は動力を失い、基地内部の気温は人間の生存が不可能となる零下90度となってしまった。

防衛隊員たちは必死に基地の動力を回復させようと奮闘するが、激しい寒さと怪獣ガンダーがそれを阻む。

パトロール中だったダンは動かなくなったポインターを捨て、基地に帰ろうとしていたが、異常な寒さのために意識朦朧となる。

ダンに幻覚の中でポール星人が語りかけてきて、過去に地球を2度氷漬けにした彼らが3度目の氷河時代を地球にもたらすためにやって来たこと、そして、手始めに地球防衛軍を凍らせたことを語った。

ウルトラアイを雪の中に落としてしまったダンをガンダーが襲う。ミクラスをガンダーに立ち向かわせたダンは、ウルトラアイを見つけ、ウルトラセブンに変身。しかし、セブンは寒さとの戦いでエネルギーを消耗し、戦闘不能状態になっていた。

セブンが太陽の近くまで飛び、エネルギーを補充している間、ウルトラ警備隊はα号、β号、γ号に分離させたウルトラホーク1号ウルトラホーク3号でガンダーに応戦した。

エネルギーを補充したセブンが戻り、ガンダーを倒すと、ポール星人は地球人の使命感と忍耐力に負けたと言いながら去って行った。

ウルトラセブン 第25話『零下140度の対決』の謎

ポール星人は「今度は3度目の氷河時代」と言っていたが……地球には大きな氷河期が過去に少なくとも4度はあったとされている

ポール星人は

「我々はこれまでにも2度ばかり地球を氷詰めにしてやった 今度は3度目の氷河時代というわけだ」

と言っていました。

しかし、惑星=地球の歴史の中には、最低でも4回は大きな氷河期があったとされています。

氷河期を地球にもたらした張本人ポール星人が、その回数を2度と言っている以上、最低でも4回は大きな氷河期があったというのは間違いで、実は地球には過去に2回しか大きな氷河期はなかったのでしょうか?

地球を氷漬けにしようとしていたポール星人の目的は何だったのか!?

ポール星人は、いったい何を目的に過去に2度、地球に氷河期をもたらしたのでしょうか?

そして、今回、なぜ地球を氷河期にさせようとしていたのでしょうか?

過去に氷河期をもたらした時には、地球防衛軍やウルトラセブンのような邪魔者はいなかったはずですから、侵略目的なら、その時に簡単に地球を侵略できたはずです。ですから、侵略目的でないことは確かだと思います。

ウルトラセブン 第25話『零下140度の対決』の謎への推察

氷河期にはポール星人の仕業によるものとそうでないものがあった

過去に地球にあった氷河期の内の2回はポール星人によってもたらされたもので、その2回以外の氷河期は自然に起こったものだったということなのではないでしょうか。

赤道までを氷が覆い尽くしてしまう「全地球凍結」となった氷河期もあったようですから、これなどポール星人の仕業だったのかもしれませんね。

壮大なスケールで実験を行っているのか? 神に近い存在なのか?

氷河期は、地球の生物の歴史に多大な影響を与えてきました。氷河期のたびに動植物が激減してきたのですから当然です。

ポール星人は地球を使って壮大なスケールで生物相の変化・生物の進化・惑星環境の変化などの実験を行ってきたのかもしれませんね。

漫画『デビルマン』では神が、自分の理想とはかけ離れた方向に進化した生物(悪魔)を氷漬けにしてしまいましたが……ポール星人の視点や思考は、この神に近いものだったのかもしれません。

そして、地球防衛軍の者たちの使命感と忍耐力を見て、地球人類のことを生かしておく価値がある生物と評価し、地球から去ったのでしょうか。

続けて各話研究 第26話『超兵器R1号』のページをご覧ください

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