第30話 栄光は誰れのために

栄光は誰れのために
栄光は誰れのために

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ストーリー

地球防衛軍は久々に野戦訓練を行うことなになり、有能な防衛隊員アオキがウルトラ警備隊の隊員たちとともに訓練に参加することになった。

ダンとともに野戦訓練の行われる星ヶ原へ調査に赴いたアオキは、侵略者のものと思われる宇宙戦車を目撃したが、自分が手柄を立てる機会を得るためにその事を報告しなかった。

アオキは密かに発信機を付けることによって、敵にマグマライザーを襲わせ、そこを叩いて手柄を立てようと目論む。

だが、マグマライザーは侵略者=プラチク星人に早々に奪われ、マグマライザーからリモートコントロールされた戦車隊が実弾を使って地球防衛軍の隊員たちを襲撃し始めた。

ダンとアオキはマグマライザー奪還に向かうが、アオキはマグマライザーの攻撃により重傷を負う。

単身、マグマライザーに乗り込んだダンはウルトラセブンに変身し、プラチク星人と戦い、激闘の末に勝利する。

アオキは、ダンに本当は調査に趣いた時に宇宙戦車を目撃していたことを告白し、骨だけになっても執念深く襲ってきたプラチク星人をウルトラガンで倒した後、息をひきとった。

ウルトラセブン 第30話『栄光は誰れのために』の謎

アオキが宇宙戦車の目撃を報告しなくても敵が潜んでいることは明白だったはずだが……

『栄光は誰れのために』ではアオキが侵略者(プラチク星人)のものと思われる宇宙戦車を目撃しながら、それを報告しなかったために地球防衛軍に多大な被害が出てしまったということになっています。

しかし……アオキとともに調査に趣いたダンは、宇宙戦車を目撃こそしていませんが、宇宙戦車からの攻撃を受けてはいました。

ですから、アオキが宇宙戦車の目撃を報告しなくても敵が潜伏していることは明白になっていたと思うのですが……それでも、地球防衛軍が野戦訓練を実施してしまったのはなぜなのでしょう?

プラチク星人は地球防衛軍が野戦訓練を行うことを知って星ヶ原にやって来たのか!?

ウルトラ警備隊の隊員たちが、野戦訓練が行われることを知らされたのは、訓練が実施される日の前日でした。

プラチク星人は、ウルトラ警備隊の隊員たちが野戦訓練が行われることを知る前から星ヶ原に潜伏していたようですが……プラチク星人は、地球防衛軍が野戦訓練を行うという情報をウルトラ警備隊の隊員たちよりも早くキャッチして星ヶ原にやって来ていたのでしょうか?

それとも、そこで野戦訓練が行われることなど知らずに星ヶ原に潜伏していて、たまたま行われた地球防衛軍の野戦訓練を利用することに急遽したのでしょうか?

ウルトラセブン 第30話『栄光は誰れのために』の謎への推察

一度決定した事を簡単には変更できないのは官僚組織の常!?

官僚組織というものは、一度何かを決定してしまうと、なかなかそれを覆すことができない場合が多いようです。

地球防衛軍の場合もそれは例外でなく、一度実施すると決まった野戦訓練を急遽中止にすることは難しかったのかもしれませんね。

そうだとすれば、数十名の防衛隊員が命を失うという犠牲が出てしまったのは、アオキの功名心のためばかりではなく、地球防衛軍という組織の硬直ぶりのためでもあったということになるでしょう。

異星からの来訪者がたまたま地球防衛軍が野戦訓練を行う場所に降り立つ可能性は限りなく低いはず

他天体から地球を訪れた者が、地球防衛軍が野戦訓練を行おうとしている場所にたまたま降り立ってしまうという可能性は限りなく低いはずです。

したがって、プラチク星人がたまたま星ケ原に降り立ち、そこで行われる野戦訓練を利用することにした可能性よりもプラチク星人が最初から野戦訓練を利用するつもりで星ヶ原に降り立った可能性の方がずっと高いでしょう。

ただ……第28話『700キロを突っ走れ!』ではキル星人が動く要塞(恐竜戦車)の拠点にした場所で、たまたま(キル星人にとっては運悪く)地球防衛軍が高性能火薬スパイナーの実験を行うことにしたと思われますので……プラチク星人が、たまたま野戦訓練が行われる星ヶ原に降り立ち、潜伏していたという可能性も0ではないと思いますが。

続けて各話研究 第31話『悪魔の住む花』のページをご覧ください

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