第2話 緑の恐怖

緑の恐怖
緑の恐怖

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ストーリー

宇宙ステーションから休暇の為、帰還した防衛隊員・石黒の邸宅の周囲で植物のような怪物に襲われた人間が、怪物と化す怪事件が次々に起こった。

植物生命体ワイアール星人が、石黒隊員を宇宙金属チルソナイト808の中に閉じ込め、石黒になりすまし、夜な夜な植物生命体の姿に戻り、人間を襲い、襲った人間を自分と同じ姿の植物生命体に変えていたのだ。

ウルトラ警備隊がチルソナイト808を破壊し、中から本物の石黒が発見された頃、石黒夫人とともにロマンスカーで箱根に向かっていたワイアール星人は、石黒の姿を維持できなくなり、怪物化。

巨大化したワイアール星人をウルトラセブンが倒すと、怪物化させられていた人々も元の姿に戻り、事件は無事解決した。

ウルトラセブン 第2話『緑の恐怖』の謎

赤い宇宙人をいきなりウルトラセブンと呼んだアンヌ

巨大化したワイアール星人とウルトラセブンが戦いだすと、アンヌがいきなり「ウルトラセブンがんばって」とセブンを応援しています。

しかし……第1話では、クール星人の円盤から人々を救出し、円盤を宇宙に運び、破壊した宇宙人(ウルトラセブン)の呼称についてウルトラ警備隊の者たちは何も話していませんでした。

それなのに、いきなりのアンヌの「ウルトラセブンがんばって」です!?

ウルトラセブンの命名者はアンヌ!?

以降、『ウルトラセブン』の世界では、ウルトラ警備隊の隊員をはじめとする全ての地球人たちが、赤い宇宙人のことを当たり前のようにウルトラセブンと呼んでいますが……ウルトラセブンの命名者はアンヌだったのでしょうか?

いいえ、ワイアール星人を倒したウルトラセブンの姿をウルトラホーク1号の中から見たアマギも「あ、ウルトラセブンだ」と言っていましたし、ビデオシーバーでワイアール星人に襲われ、怪物化していた人々が元の姿に戻り、事件は解決したという報告を聞いたキリヤマも「了解」と言った後、「この台詞はウルトラセブンに言ってもらいたいな」と言っているのです。

赤い宇宙人の呼称は、いつの間にかウルトラセブンと決まっていたようですね。

ウルトラセブン 第2話『緑の恐怖』の謎への推察

本来は第1話『姿なき挑戦者』内でウルトラセブンという呼称は決まっていた

どうやらウルトラセブンという呼称が決まるまでの経緯は、第1話『姿なき挑戦者』の中で描かれる予定だったようですね。

その経緯は実は撮影もされていましたが、尺の関係でカットされてしまったようです。

どうやら凝りに凝って撮影されたウルトラホーク1号発進シーンなどを優先して編集を行った結果、ウルトラセブンという呼称が決まるまでの経緯は割愛されてしまったようです。

ウルトラ警備隊7番目の隊員=ウルトラセブン

編集の結果、割愛されたとされるシーンの内容は

●キリヤマ、フルハシ、ソガ、アマギ、アンヌの5人で構成されていたウルトラ警備隊が、6番目の隊員ダンを迎えた際、クール星人の円盤に捕らえられていた人々を救い、円盤を宇宙へ運び、破壊した赤い宇宙人は、自分たちの味方であり、ウルトラ警備隊7番目の隊員だということになった

●そして、赤い宇宙人の”ウルトラセブン”という呼称が決まった

といったものだったようです。

『ウルトラセブン』作品内では結局カットされてしまった、このシーンを脳内補完して、第2話『緑の恐怖』を観れば、ウルトラ警備隊の隊員たちが赤い宇宙人のことをいきなり「ウルトラセブン」と呼んでいることも納得できますね。

ウルトラセブン 第2話『緑の恐怖』の研究ポイント

宇宙金属チルソナイト

ワイアール星人は宇宙金属チルソナイト808の中に石黒隊員を閉じ込めていましたが、チルソナイトという宇宙金属は『ウルトラQ』にも登場しています。

『ウルトラQ』第13話『ガラダマ』・第16話『ガラモンの逆襲』に登場する怪獣ガラモンは、チルソニア遊星人の侵略兵器ですが、そのボディが宇宙金属チルソナイトで造られていました。

続けて 各話研究 第3話 『湖のひみつ』のページをご覧ください

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