ウルトラ警備隊は『ウルトラセブン』の主役だった!?

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ウルトラシリーズの防衛チームのドラマ中での役割は各チームで違う

『ウルトラセブン』ウルトラ警備隊のような防衛チームは、他のウルトラシリーズにも登場しますが、ドラマ中で担う役割は、その番組・その防衛チームごとに違っていたのではないかと思います。

もちろんウルトラ戦士をサポートするという役割は、どの防衛チームも果たしていたわけですが……たとえば、『ウルトラセブン』のドラマの中でウルトラ警備隊が担っていた役割と『帰ってきたウルトラマン』のドラマの中でMATが担っていた役割は全く異なるものだったのではないかと思うのです。

MATやTACがドラマ中で担った役割は…

ウルトラセブンとともに戦う仲間であったウルトラ警備隊と郷秀樹を追い詰める役割を担っていたMAT

『ウルトラセブン』は最も大人向けに作られたウルトラシリーズと評されることが多いですが、『帰ってきたウルトラマン』は、見方によっては『ウルトラセブン』よりもずっとアダルトなドラマだったと言えると思います。

そして、『帰ってきたウルトラマン』のドラマをアダルトなものにするのに大きく貢献していたのが、ウルトラマン(後付けされた名前がウルトラマンジャック)と一体化した青年・郷秀樹を様々なかたちで追い詰めていく役割を防衛チーム・MATが担っていた事です。

ダンにとってウルトラ警備隊の隊員たちは、まさに仲間であり、地球を守るためにともに戦った同士だったと思います。

もちろん郷にとってもMATの隊員たちは仲間であり、同士ではありましたが……郷は、この仲間たちによく追い詰められていたんですよね。

郷はMATの仲間たちにある時は怪獣を逃がした責任を追及され、また、ある時は怪獣を危険な時限爆弾化した責任を追及され、ギリギリのところまで追い詰められています。

また、郷はMATの他の隊員(主に岸田隊員)と対立することも珍しくありませんでしたが……ダンはウルトラ警備隊の隊員たちと強力な兵器を開発する事の是非などで意見が食い違うことはあっても、深刻に対立する事はありませんでした。

『帰ってきたウルトラマン』のドラマの中でMATは、郷を追い詰める役割・郷の対立者の役割を間違いなく担っていたと思います。

MATと同じように北斗を追い詰める事が多かったTAC

『ウルトラマンA』のTACもウルトラマンエースに変身する北斗星司(第29話までは南夕子と合体変身をしていた)を追い詰める役割をドラマ中でよく担っていました。

異次元人ヤプールは、人間の常識では考えられない(突拍子もない)現象をよく起こしていましたが、それを目撃したり体験したりした北斗の話をTACの隊員たちが信じようとしない事が多かったためです。

防衛チームがウルトラ戦士に変身する者の対立者・追い詰める者の役割を担うなど『ウルトラセブン』の頃にはまず考えられませんでしたね。

もっとも……ウルトラ警備隊ではなくて地球防衛軍まで枠を広げて考えると、『史上最大の侵略』ではV3のクラタ隊長がダンを追い詰める(というより突き放す)役割を見事に担ってはいましたけれどもね。

ではウルトラ警備隊が『ウルトラセブン』のドラマの中で担った役割は…

では、ウルトラ警備隊が『ウルトラセブン』のドラマの中で担っていた役割はどんなものだったでしょうか?

私はウルトラ警備隊は『ウルトラセブン』の主役をウルトラセブンとともに担っていたと言えるのではないかと思っています。

『ウルトラセブン』は、侵略者の魔の手から地球を守るウルトラセブン&ウルトラ警備隊の活躍を描いたドラマだったからです。

ウルトラセブンをウルトラ警備隊7番目の隊員=ウルトラ警備隊の一員と考えた場合、「ウルトラ警備隊こそが『ウルトラセブン』の主役だった」とさえ言えるかもしれません。

【2017年11月28日】

続けて 地球防衛軍とウルトラ警備隊8 『ウルトラ警備隊はパトロールする! ご近所から宇宙まで!』のページをご覧ください

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