ウルトラも宇宙刑事も一人目は銀色で二人目は赤

なぜか一人目は銀色で二人目は赤 ウルトラシリーズと宇宙刑事シリーズ

ウルトラシリーズのヒーローの始祖ウルトラマンは銀色の巨人でした。

そして、ウルトラシリーズ二人目のヒーローであるウルトラセブンは赤い戦士でした。

※ゾフィーは『ウルトラマン』最終回『さらばウルトラマン』登場時に地球人の前でヒーロー的活躍はしていませんし、ウルトラシリーズで主役を張ったわけではありませんから「ウルトラシリーズ二人目のヒーロー」とは言えないですよね

で、この「一人目は銀色で二人目は赤」というのは、ウルトラシリーズだけではなく宇宙刑事シリーズにも当てはまるんですよね。

宇宙刑事シリーズの第一弾『宇宙刑事ギャバン』に登場するギャバンのコンバットスーツは銀色で

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宇宙刑事シリーズの第二弾『宇宙刑事シャリバン』に登場するシャリバンのコンバットスーツは赤ですからね。

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ウルトラマンとギャバンはなぜ銀色だったのか?

ウルトラマンをデザインされた成田亨氏が宇宙時代のヒーローであるウルトラマンの体を銀色としたのは、宇宙ロケットから着想を得てのことだったようです。

そして、ギャバンのコンバットスーツの色が銀色となったのは、金属(メタル)感を最もシンプルに体感できる色が銀色だったためではないかと思います。

ですから、ウルトラシリーズのヒーローの始祖の体の色も一人目の宇宙刑事のコンバットスーツの色もどちらも銀色になったのは、それなりの必然性があってのことだったと言っていいでしょう。

ウルトラセブンとシャリバンはなぜ赤だったのか?

『ウルトラマン』の企画が出来上がるまでの過程で『科学特捜隊レッドマン』という赤い体の宇宙人をヒーローとして登場させる番組の企画案が作られたことがありました。

また、ヒーローの名前を他者に先に商標登録されてしまうことを防止するために『ウルトラセブン』の制作が正式決定する前の一時期『レッドマン』というダミーの番組名が使われていたといますから、ウルトラセブンの体が赤になったのは、ある程度必然的なことだったようにも思えます。

ただし、ウルトラセブンのデザインが決定するまでの過程で成田亨氏によって描かれたデザイン案の中には体の色が青というものもありますので、必ずしもウルトラセブンの体が赤くなるのは既定路線だったとは言えないようですが。

シャリバンのコンバットスーツが赤になったのは、太陽エネルギーを増幅したソーラーメタルによってコンバットスーツが構成されているという設定があるわけですから、それこそ必然的だったようにも想われますが……二人目の宇宙刑事のコンバットスーツの色を青とすることも検討されていたようです。

しかし、結局、シャリバンのコンバットスーツは赤となり、青いコンバットスーツを身に纏うのは三人目の宇宙刑事であるシャイダーになりました。

ウルトラも宇宙刑事も一人目は銀色で二人目は赤だったのは偶然?

ウルトラマンとギャバンが銀色、ウルトラセブンとシャリバンが赤になったのは、上記のような経緯を経てのことなわけですから偶然といえば偶然ですね。

ただ、シャリバンの色が赤となったのは、『ウルトラセブンがいなければ赤いヒーローたちは存在しなかった!?』のページに書かせていただいたようにウルトラセブンによって赤がヒーローの色として開拓され、続々と赤いヒーローが登場した後だったわけですから……シャリバンはギャバンの流れを継いだヒーローであると同時にある意味でウルトラセブンの流れを継いだヒーローであったとも言えるのではないでしょうか。

【2018年1月4日】

続けて作品世界多角的研究18『「神なき知恵は知恵ある悪魔をつくる」というキリヤマの言葉』のページをご覧ください

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