マゼラン星が地球に恒星間弾道弾を打ち込む事にした理由は?

盗まれたウルトラ・アイ
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マゼラン星人たちは地球を「狂った星」だと思っている

『ウルトラセブン』第37話『盗まれたウルトラ・アイ』でマゼラン星は、地球に向けて恒星間弾道弾を発射しています。

マゼラン星人マヤが

「この星の命も午前0時で終わりです」

と言っていたくらいですから、もしもマヤがダンをウルトラセブンに変身させることなく、恒星間弾道弾が地球に届いていた場合、地球人類は全滅していたのでしょう。

マヤはダンにテレパシーで「地球を侵略するつもりなのか?」と訊かれた時に

「こんな狂った星を 見てご覧なさい こんな星 侵略する価値があると思って」

と応えていました。

ですから、マゼラン星人たちが地球のことを「狂った星」だと思っていて、そのために恒星間弾道弾を打ち込んで地球人を滅ぼしてしまおうとした事は間違いないと思われます。

では、マゼラン星人たちが地球を「狂った星」だと思い、地球人を滅ぼすべきだと考えるようになった理由は何だったのでしょうか?

科学の発達ぶりに対して兵器の破壊力が高すぎるためか!?

第6話『ダーク・ゾーン』で地球に潜入していたペガッサ星人は、自分たちが住む惑星の軌道もコントロールできない程度の科学力しか持たない地球人が開発した兵器によってペガッサ市が破壊されたことを信じられずにいました。

地球の科学の発達ぶりは、地球にやって来ている多くの宇宙人たちの星の科学の発達ぶりと比べたら、おそらくまだまだ未熟なものなのでしょう。

しかし、そのわりには、ウルトラ警備隊が、多くの宇宙人たちの円盤を撃墜させているのも地球人の作る兵器の持つ力が、全体的な科学の発達の仕方のわりにはハイレベルなためなのかもしれません。

そんな地球人たちの歪んだ科学の発達のさせ方を見て、マゼラン星人たちは、危険を感じたのでしょうか。

R1号がギエロン星を破壊した事を知って地球を危険視したのか!?

第26話『超兵器R1号』で地球防衛国際委員会は新型水爆8000個分の威力を持つ超兵器R1号の開発に成功し、その実験のためにギエロン星を破壊しています。

マゼラン星人たちは、地球人たちが超兵器を開発した事を危険視し、その脅威が自分たちの元に及ばないうちに地球を滅ぼしてしまおうとしたという事も十分に考えられそうです。

超兵器R1号
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ただ……R1号でギエロン星を破壊してしまった地球も確かに「危険な星」で「狂った星」なのかもしれませんが、恒星間弾道弾で地球を滅ぼしてしまおうとしたマゼラン星もまた「危険な星」であり、他の星から「狂った星」と見られても仕方がないのではないでしょうか?

現在の地球人の祖先がノンマルトから地球を奪った侵略者だったことを知っていた!?

第42話『ノンマルトの使者』に登場したノンマルトの使者=真市少年の言葉を信じれば、地球は元々ノンマルトの星であり、現在の地球人は侵略者だったということになります。

(『ノンマルトの使者』の続編として制作された『ウルトラセブン 1999最終章6部作』の『わたしは地球人』では、完全にノンマルトが地球の先住民であり、現在の地球人は、地球を侵略した者たちの子孫であるという事になっていました)

もしかしたら、マゼラン星人は、地球人が元々は侵略者であることを知っていて、地球を危険視し、滅ぼしてしまおうとしたのでしょうか。

しかし、その場合には、マゼラン星人は侵略者の血を継ぐ地球人たちと一緒に地球先住民であるノンマルトまで滅ぼそうとしていたということになりますが……。

地球人類の歴史が戦争の歴史である事を知っていたためか!?

人類の歴史は戦争の歴史であり、人類の文明は戦争とともに進歩してきたとよく言われます。

確かに人類の歴史が、そのような見方も出来るものであることは否めません。マゼラン星人は、そのために地球を「狂った星」と見做し、地球ごと地球人を滅ぼしてしまおうとしたのかもしれません。

【2017年11月17日】

続けて作品世界多角的研究6『『ウルトラセブン』の時代設定 いくつかの時代が混在する世界』のページをご覧ください

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