地球に何しに来たの? 目的が不明確な宇宙人たち

V3から来た男
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『ウルトラセブン』に登場する宇宙人には地球に来た目的が明確な者たちが多かったが…

『ウルトラセブン』に登場する宇宙人には地球へやって来た目的が明確な者が多かったです。

もちろん宇宙人の地球への来訪目的で一番多かったのは、第1話が「地球は狙われている 今、宇宙に漂う幾千の星から恐るべき侵略の魔の手が」というナレーションで始まった番組だけあり侵略でした。

その侵略者たちにしても

●地球人を自分たちと同化(植物生命体化)させようとしたワイアール星人

●人間同士の信頼感を利用して地球人を自滅させようとしたメトロン星人

●大人たちが攻撃できない子供を兵士に仕立てて利用しようとしたチブル星人

●四次元を安全な前線基地として攻撃をしてきたイカルス星人

●地球侵略のためにまず地球防衛軍の基地を爆破しようとしたゴドラ星人やボーグ星人

といったように漠然と破壊活動をするのではなく、侵略のための明確なビジョンを持ち、それに沿って行動をしていた者が多かったです。

『ウルトラマンレオ』にやたらと出てきた宇宙からわざわざ地球にやって来たのにやっている事は、通り魔といった宇宙人たちとは全く違いますね。

しかし、『ウルトラセブン』に登場した宇宙人の中にも地球への来訪の目的がよくわからないような者たちも実はけっこういました。

そんなわざわざ地球までやって来た目的がよくわからない宇宙人たちを挙げていってみましょう。

地球にやって来てすぐに燃料を切らしていたアイロス星人

アイロス星人は地球にやって来るとすぐに燃料を切らし、卑劣な手段で燃料を手に入れると、その途端に攻撃をして来ました。

やっている事があまりにも行き当たりばったりで、計画性というものがまるで感じられず、元々は何の目的で地球にやって来たのかもサッパリわかりませんでした。

疑似空間を何のために創っていたのかが謎のままとなったベル星人

ベル星人は、疑似空間をいったい何の目的で創り出していたのでしょうか?

ソガとアマギは、訓練でスカイダイビングを行った際に疑似空間に迷い込んでしまいましたが、疑似空間が仕掛けられていた場所や、過去にワシントン基地が担当した事件から推察して、疑似空間によって捕らえようとしていた本来の対象は、航空機とその乗員・乗客だったのでしょうか?

まさかペットとして可愛がっているグモンガの餌として人間を捕まえるために疑似空間という大掛かりな罠を仕掛けていたわけではないと思いますし、ましてや自分が捕食する餌として人間を捕らえようとしていたわけではないと思いますが……。

北極を自分たちのものとして、その後はどうするつもりだったのかが謎のカナン星人

カナン星人は、勝手に北極に灯台に偽装した基地を築き、北極がじぶんたちのものになったつもりになり、航空機が近づくと、操縦不能にさせて事故を起こさせていました。

北極を自分たちのものにした気になって、その後は、いったい何をしようとしていたのでしょう?

北極だけを自分たちのものにできれば、それで満足だったのか、それとも北極を拠点にして本格的な侵略活動を始めるつもりだったのか? 謎です。

地球で何をしようとしていたのか全く不明のキル星人

『各話研究 第28話 700キロを突っ走れ!』のページには、キル星人がスパイナーの実験を妨害しようとした理由が謎だと書かせていただきましたが……それ以前にキル星人が、いったい何をしようとして地球に来ていたのかが全くわかっていませんね。

侵略のために来ていたのか、それとも、何かもっと特別な目的で来ていたのか、全くわからないうちに彼らの動く要塞=恐竜戦車ごとキル星人は吹き飛んでしまいましたが……それで、地球に来ていたキル星人が全滅したのかどうかもわかってはいません。

河童に似ていること以外は何もかも謎のままだったテペト星人

自分たちの円盤を隠した湖の近辺で人を襲ったり、養鶏所の鶏を襲ったり(食べたのでしょうか?)とテペト星人は、やっている事のレベルが、『ウルトラマンレオ』の通り魔のような宇宙人たちと似たりよったりでした。

いったい彼らは何をしに地球に来たんでしょうね? まさか新鮮な鶏が食べたかったわけではないですよね?

宇宙人とは無関係かもしれないユートムも存在自体が謎

誰が何の目的で築いたのか不明の地底都市にいたロボットたち=ユートムは、宇宙人ではありませんし、ユートムを造ったのが宇宙人なのかどうかも不明でしたので、取り上げるのを一番最後にしましたが……ユートムやユートムがいた地底都市は存在理由からして既に謎でしたね。

続けて侵略者5『セブン最強の敵は? キングジョー? ガッツ星人?』のページをご覧ください

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